冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 贈答のマナー > 贈りもののマナー > のし紙とは?どういったときに使うのか?
水引とのしを印刷した紙のことをのし紙と言います。実際には、水引やのしをつけていなくても、のし紙を品物にかけることで、紙で包んだつもり、のしをつけたつもりになって「改まった気持ちでお贈りします」という意思表示をします。店やデパートで買う贈答品はこののし紙をかける場合がほとんど。というのも、のし紙は包む手間と時間を省くための略式の贈答体裁だからです。大切な贈りものや意味のある品を贈る場合には、のし紙では失礼になることもあるので注意しましょう。のし紙は慶事用や弔事用など印刷されている水引の色や種類によってさまざまです。弔事用だけでなく慶事用にものしを印刷していないものがありますので、贈る目的、品によって使い分ける必要があります。使い分けは、一般慶事や手みやげ、季節の贈答には紅白五本の蝶結びを。紅白五本の結び切りは、病気や災害見舞、快気祝いなどですが、病気見舞いに蝶結びを使う地域もあるようです。また、紅白十本の結び切りは結婚に関する贈答に使います。弔事の贈答には黒白、法事などには黄白、神式の弔事や法事にはグレーを用います。