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のしとは何か?なぜ必要か?


生もの以外の贈りものに貼るのがしきたり


贈り物を紙で包んで水引をかければ、これで体裁が整ったというわけではありません。次に必要なのは、のしを貼るということです。のしは、日本の贈答の特徴ともいえるもの。もともとはあわび貝を薄くのして干したもので、生ものの象徴でした。これを包装の上から右肩に貼ることで「生ものを添えました」という意味になります。贈りものが神仏への供えものという思想に原点があるようです。ですから、生もの以外の贈りもの、例えば反物や陶器、装飾品などの贈りものにはのしを貼るのがしきたり。反対に、鰹節や鮮魚などの生鮮品には、贈りもの自体が生ものなのでのしは不要です。当然、生ものを供えてはいけない仏前への供物にものしは不要です。こういった習慣も現在ではずいぶん誤りがあります。古いしきたりにこだわるというよりも正しい知識として知っておくと、年配の方などに贈りものをするときや大切な贈答品を贈るときなどに便利です。とくにギフト店の方たちには気をつけていただきたいポイントです。


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