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七五三の祝い方は?

●年齢の自覚を促し、成長の節目となる祝い方を

 もともと士族社会の儀式だった七五三は、三歳の髪置き、五歳の袴着(着袴)、七歳の帯解きと、子供の成長にともなって髪形や衣装を変える節目にあたっていました。士族だけでなく一般にも広まったのは大正年間、全国的には戦後からで、現在では男子は三歳と五歳、女子は三歳と七歳に成長の節目としてお祝いをするようになっています。

 東京を中心に広まった七五三は、地方によって祝い方のしきたりはさまざま。京都など十三参りに力を入れる地方や、三歳児だけを祝ったり、七歳の男児を盛大に祝う地方もあります。しかし、共通するのは子供の健やかな成長を祝い、依願すること。この基本精神さえおさえれば、各家庭ごとの祝い方でいいと思われます。家族だけでお祝いの席を設けてもいいですし、信仰を持っているなら教えに従った方法でお祝いするのもひとつの方法でしょう。成長の節目として子供にも自覚を促し、親自身も心を新たに接する機会として、できれば、なんらかの形でお祝いしたいものです。


●晴れ着はフォーマル感覚を身につける重要な要素

 一般的には、親子で氏神にお参りするのが主流です。お祓いを受け、祝詞をあげてもらうなら社務所に申し出て、料金が決まっていない場合は「御初穂料」を納めます。この機会に、神社でのお参りの仕方やかしわ手の打ち方などを子供に教えるようにしましょう。

 晴れ着は、七五三のもとの意味から考えても重要な要素です。豪華にするという意味ではなく、子供に自分の年齢を自覚させることにもつながるような、年齢にふさわしい装束に改めることに重点を置いて親が自分たちのセンスを生かして選ぶようにしましょう。親の衣装も子供の晴れ着に合わせて選びます。親子で晴れ着を着ることで、子供はフォーマルな感覚を身につけることができます。父親はダークスーツ、母親もセミアフタヌーンなどの改まったドレスか付け下げ程度に調え、子供に一体感を味あわせましょう。

 お参りのあとは、父母双方の祖父母や親しい方、お世話になっている方に、子供の年齢の数だけ入った千歳飴を持ってあいさつに伺います。それだけでもいいですが、お祝いをいただいている場合は、おもてなしに代え祝儀用の品や記念の品を、子供の名前でのしをつけて持参するといいでしょう。親しい方は自宅に招いてもてなし、内祝いをします。

 祖父母は、しきたりに沿って晴れ着を贈るより、それを手助けする程度が現代らしい祝い方です。子供の親の方針と希望を聞いて、お祝いを考えましょう。



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