冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 葬のマナー > 通夜[遺族] > 仏式のお参りの仕方は?
読経はおよそ30分前後続きますが、その間、参列者も唱和するか静かに聞きます。読経が終わると僧侶がまず焼香をし、続いて喪主、葬儀委員長、故人に近い関係の遺族から参列者全員が行います。
祭壇の前に進んで、本尊、遺影に一礼し、右手の3指で香をつまんで香炉にくべて合掌。もう一度本尊と遺影に向かって一礼、僧侶にも一礼して席に戻ります。
香をくべる回数は宗派によって異なりますが、仏教徒で自分の方針をもっている場合はそれに従い、ほかは1回。
自宅での葬儀の場合は、回し香のときがあります。この場合、僧侶から喪主に香炉が渡されますが、次に葬儀委員長、ついで喪主の隣に座っている遺族。あとは席順に香炉を回して参列者全員が焼香します。
回し香の場合は、香炉を渡されたらひざの前に置き、祭壇に向かって一礼して香をたき、合掌して拝みます。
そのほかに部屋の外で焼香をする場合もありますが、このときは、会場へ到着順に焼香を行います。
なお読経中は、参列者は静かにお経を聞いていますので、小さな子どもを連れている場合は、はしゃぎ回ったりしないよう注意しましょう。
●数珠のかけ方・手の合わせ方
数珠は左手首にかけてもちます。手を膝に置く時もそのまま。
手を合わせるときは、短い数珠は両手合わせて4指にかけ、親指で押さえます。長い数珠は、両手の中指にかけて手を合わせます。
●回し香のとき
自分の所に回ってきた香炉に、祭壇前に出向いたつもりで焼香します。