冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 祭事のマナー > 祭事のマナー > 年始客を迎えるマナーは?
かつては、松の内には、どこの家庭でも年始客を迎える準備を整えておくのがマナーとされていました。しかしながら、現在では生活様式もリズムも変わってきたので、お正月のもてなしは親しい人や身内程度に限り、予告なしの年始客には玄関先であいさつを受けるだけでもかまいません。もてなしにあたっては事前に日にちを決め、その日は年始客を招く日とすることが多いようです。自宅でもてなすときは、家族全員で歓待するのがエチケット。客同士の面識がなくても、主人側が紹介して同席してもらえばいいでしょう。型どおりにお屠蘇を勧めるのもいいですが、あとは好みの飲み物で、おせち料理を中心に、少し時間が経ったら暖かい飲み物などを相手と時間に合わせて出します。大皿などの盛り込み式にしておけば、人数が増えても融通が利くのではないでしょうか。主人側も落ち着いて接客できるよう、事前に箸や杯、小皿などを座敷に用意しておくのもコツの一つです。服装は礼装の必要はないとはいえ、和装なら紬や小紋程度に調えて、お正月らしく小ざっぱりしたものが適しているでしょう。