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お年玉を贈る範囲と金額は?

学齢前なら品物、学生は一か月の小遣い額を目安に


本来、お年玉は神に供えた丸餅を一家の長が家族や使用人、出入りの職人などに分け与えたものでした。現在では、それが現金になり、親から子へ贈る形が一般的になっています。もとの意味に沿って考えれば、一家の経済的支柱にある人が家族に与えるということになります。この範囲には、親から子や孫はもちろんですが、すでに現役を引退している老親などを含めてもいいでしょう。このほかには親類の甥や姪など、自分より若い人たちに贈るのが一般的です。他人の場合には、世話をしている人の子供に贈る程度、先輩や上司など目上の方の子供に贈るのはマナーに反します。金額は、子供の経済感覚に合わせて、だいたい一か月の小遣いの額が限度。学齢前の子供は、おもちゃや絵本などの品物のほうがふさわしいでしょう。暮れのうちにポチ袋を手づくりなどで用意しておき、一人ひとりの名前を記します。大切なのは、子供が金額で人を判断しないようにすることです。心をかけてくれた大人に感謝し、贈られたものをどう生かすかが問題。そのためにも、本人に使途を考えさせることが必要でしょう。


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