冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 結婚のマナー > 結婚式までの準備 > 披露宴のスタイルはどのようにするのがいい?
披露宴のスタイルは、ディナー形式、立食パーティー、和風披露宴の三通りに分けられます。これらの形式にはそれぞれ特徴、持ち味があるので、招待客の人数や顔ぶれを考えたうえで選びましょう。
もっともオーソドックスなのがディナー形式です。落ち着いて食事ができるのが特徴なので、招待客に年配者が多いときや格式を持たせたいときに最適でしょう。参会者が150人や200人もに及ぶときは、招待者も客同士も会場内を移動してあいさつを交わすことができるパーティー形式が適しているといえます。ただし、この形式は年配者が疲れやすいこと、場慣れしていない人は落ち着かないことが考えられます。また人数が数十名以下の場合は、パーティー形式だと会場が貧弱な感じにもなります。最近では、ディナー形式とパーティー形式の折衷タイプのスタイルとして、レストランやサパークラブを借り切って披露宴を行う人も増えています。ディナーのように整然としてテーブルが配されているのではありませんが、一応着席して飲食する形式です。
日本座敷で座って飲食する和風披露宴は、参加者全員が打ち解けるのにぴったりのスタイル。親族だけなど小人数で会食をするのにふさわしいといえるでしょう。料亭や専門式場、ホテルなどの和室で行えます。
また料理に関しても、招待客の年齢や好みを考慮して選びましょう。心のこもった披露宴になるように、自分たちの好みで決めるのではなく、招待客に喜んでもらえるように考え、よく話し合って決めたいものです。
COLUMN
ブライダルパックの上手な利用法
多くの式場ではウィークデーパックやサマーパックなど、サービス用のブライダルパックを設定しています。これらは挙式・披露宴に必要な主なものを組み合わせた、いわばセット売りの割安商品といっていいでしょう。
ブライダルパックを利用すれば、通常の料金で一つひとつ選んで組み合わせるよりも割安になると思われますが、注意したいのは、そのパックに何と何が含まれているのか、足りないものはないかという点です。そして不足しているものを補うといくらになるのか、不要なものを断ったら料金はどうなるのか、他のサービスと取り替えてもらえるのかということも確認が必要です。また、使われる料理は通常どの程度の料理なのか、衣装も含まれているのならどのようなものなのかも、同様に確認しておきましょう。
いくらパックで見ると低料金でも、少しずつ補ったり修正したりしているうちに、結局は高いものについてしまったのでは、決して得な買い物とはいえません。総合的に判断して、自分たちの希望に沿い、しかも割安になるかどうかを見極めることが大切でしょう。