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地方によって結納品が異なる場合は?


●女性側の意見を尊重する思いやりを大切に

 
 結納品は地域性が強く反映するものです。それだけに双方が考える結納飾りに、多少なりとも違いが出るケースがよくあります。お互いの地方や家で欠かせないしきたりや特殊な習慣がある場合は、その事情と意味をはっきりと相手に伝えましょう。そのうえで、どうしても欠かせないものは何かなどを本人同士を中心に話し合って決めていくようにします。

 たとえば、一つの樽から酒を酌み交わす風習を形式化して、男性が持参した一本のお酒を女性側が半分もらって残り半分を男性に返したり、生の祝い鯛を必要とするなど、いまも地方によっては生きているしきたりです。こういった結納品の違いはもちろん、形式や方法についても、やはり事前に打ち合わせておくことがあとのトラブルを防ぐいちばんの方法でしょう。

 婚約は男女平等な立場で行れるものです。一方的に男性が決めることは避け、どんなこともお互いに話し合って決めていくことが大切。また、結納はむしろ女性の家のほうで目につくものです。長く飾って見せる女性側の習慣や考えを尊重する思いやりを持ちましょう。


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