冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 贈答のマナー > 贈りもののマナー > 品選びのポイントは?
上手な贈りものをするには、伝えたい心にふさわしい贈り方や時期を心得ることです。そのためには、祝う心、悔やむ心、感謝や激励、慰めなどの伝えたい心に適した贈りものを選ぶセンスが必要でしょう。受け手が贈り主の個性や気持ちを感じとれるような品物を選ぶことができれば、その贈りものはほぼ目的を果たしたことになるはず。品物自体が持つ特徴を見極め、先方との間柄にふさわしい品を贈る心遣いを大切にしましょう。たとえばタオルや石鹸は「清潔な」イメージ。ちょっとした贈りものには適していますが、親愛の情を示したり、大きな喜びにはそっけない感じがして不向きと言えます。お茶やお菓子、嗜好品は「くつろぎ」や「やすらぎ」で、親密感やごぶさた伺いの感覚。また、ネックレスやネクタイは「愛しています」などという深い愛情を届けるときに適しています。それだけに相手の心の中に入り込むわけで、場合によっては失礼になることも。恋人や家族以外に贈るときには誤解や失礼のない品選びが必要です。個性的な品や趣味の強い品は、親しい間柄だからこそ贈れるもの。一般的には、親しみやすい品をもう少しさりげなく贈るのがマナーでありセンスと言えるでしょう。