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婚約後のつき合いで大事なことは?


●人生のパートナーとしての基盤づくりを

 
 婚約期間は、結婚への助走です。正式に婚約したら、新生活への準備を具体的に始めることになります。これまでのように恋人同士のつき合いではなく、相手の人となりを理解しあい、共同生活のパートナーとしてその基盤をつくっていくことが大切です。

 まずは相手の生活習慣や生活様式、環境などを容認しあうことです。そのためには、二人だけで過ごすよりも積極的に相手の家庭を訪問し、家族との交流も重ねて家族の中にいるときの相手を知ることも一つ。また、お互いの友人や職場仲間たちを積極的に紹介し合い、そうした環境での相手をよく見ることも一つでしょう。



●婚約者とはいえけじめを持って家族との交流を


 相手の家庭を訪問する際の手みやげは、家族あてにするのがエチケットです。身内に準じる婚約者という立場とはいえまだ家族ではないので、けじめを持ったつき合いを心がけます。

 訪問中は二人だけで話し合わず、家族全員とうちとけるような時間を。とくに、お互いの名前を呼び捨てにし合うなど、親の前で馴れ馴れしくしすぎるのは禁物。子どもの婚約は親にとってうれしい反面、寂しさが伴うものです。家族に対する思いやりを持って、つき合いを深めていくように努力しましょう。食事をご馳走になるなら、家によってしきたりも違うので、先方の家族の指示に従って支度や後片付けの手伝いを。

 家族とつき合うことは、家族予備軍としてお互いに理解と親交を深めることと同時に、家族の中での相手を知るのも大切な目的です。家族間でのつき合い方など精神面ばかりでなく、食事の仕方など生活の細部にわたってその家ごとに個性があります。相手の個性や考え方、生き方など、二人でいるときには気づかなかったことを結婚前に知って、自分の立場や対処法を心得ておきたいもの。どうすれば二人にとっていい家庭を築けるかをお互いに考え、計画することが大切でしょう。



●お互いの友人は紹介し合って共通の関係に


 結婚後もいい関係を続けていきたいと思う友人や知人は、婚約者にも紹介して共通の交友関係になるような土台づくりを心がけます。これは、自分の人間関係を知ってもらうことで、自分に対する相手の理解を促し、さらには、今後の交友を認め合うためにも必要なことです。なかには異性の友人などももちろんいるはずです。こうした場合も早めに婚約者に紹介し、一対一のつき合いというよりは、家族ぐるみの交友関係をつくるようにすることが大切です。相手に紹介できないような友人なら、思い切って交際を絶つ必要もあるでしょう。
 


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