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贈りものをいただいたとき、届けられたときのマナーは?

いったん床の間や飾り棚に納める


 贈答品を持参された場合は、正式には座敷に通して受けます。出された金品は盆ごと受け、いったん床の間や飾り棚などの一段高いところへ納めます。そして、つぎに部屋から奥へ下がるときに持って出るようにします。
 盆と袱紗はお返しするのが常識ですが、白木の片木盆はそのまま頂戴してもかまわないもの。袱紗を返すときは、裏面を表に出し、盆に納めて返すのが正式なスタイルです。
 このときに、半紙やマッチなどを盆に入れて返す「お移り」の習慣があります。西日本では、結婚祝いなどのときに半紙を抱き合わせにした「おため」を返したり、祝儀袋に贈られた金額の一割程度の現金を入れて添える習慣もあるようです。このようなそれぞれの地域の習慣に従うことが、おつき合いをスムーズに進めていくうえで大切だといえるでしょう。

必ず手紙やはがきでお礼と報告を

 贈りものを託送された場合は、受け取ったことの報告とお礼のあいさつをします。手紙のほうがよりていねいですが、同年配や目下の人ならはがきでもかまいません。電話はあくまでも略式の手段。身内などのごく親しい間柄の場合のみにしたほうが無難でしょう。
 手紙を書くのが苦手という場合は、市販のグリーディングカードやサンキューカードなどでお礼の言葉を。堅苦しい文面にこだわらずに、感謝の気持ちが素直に綴れるのでとても重宝です。もちろん手づくりのカードなら、より気持ちが伝わって喜んでもらえるでしょう。

COLUMN
「お移り」の由来

 「お移り」とは、盆や重箱を用いて贈りものをいただいたとき、その器にちょっとしたお返しを入れて渡すこと。もともと贈答は、神様にお供えした食べものを全員でまわして食べ合った習慣が起源で、移しまわしの習慣の名残りと言えます。
 「お移り」にはマッチや半紙などがよく用いられますが、これにも縁起をかつぐ意味があります。マッチは硫黄用が「祝う」に通じるところから。一方、半紙は習字の稽古用に、また紙が「神」に通じるからという説も残されています。現代では、日常的な贈答に対してもお菓子や缶詰などの品を「お移り」として渡すことも。とくに目下の人がお中元やお歳暮を持参してくれたときは、こうした実用品を用意しておく心遣いがほしいものです。
 いずれにしえろ、「これからもまた良いことがありますように」「おつき合いが続きますように」と願いを込めてのもの。地方によって「おとび」や「おとめ」など呼び方もさまざまですが、神様の贈りものである「贈べ(たべ)」が変化した言葉で基本精神は同じです。
















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