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名付け親を頼むときのマナー、頼まれたときのマナーは?

●命名は親の意思を第一に取りいれて

 名前は一生涯ついて回るもの。それだけに、子供に対する親の愛情や期待が込められています。親がどんな思いでその名を選んだか、子供に理解されるようなものを考えるべきでしょう。

 以前は名付け親や祖父母が考えることも多かったようですが、いまでは命名の責任者は子供の親です。とはいえ、現在でも親族や恩師など尊敬する人に名付け親になってもらうことを子供の親が希望する場合があります。そのようなときは必ず出産前にお願いしておいて、いくつかの候補を挙げてもらってそのなかから選ぶようにしましょう。また、逆に親がいくつかの候補を挙げておいて、名付け親に選んでもらう方法もあります。どちらにしろ、子供の親の意思を理解したうえで命名するのが後々に憂いや不満を残さないためにも必要でしょう。

 名付け親は、名前が決定したら正式な命名書を書き、お七夜のときに出産祝いとともに持参します。この命名書は神棚があれば神棚に、または子供の枕元の高所に貼り、産婦の床上げのあとにはずして、へその緒とともに保存しておきます。ただし、最近はお七夜の催しを行うことも少なく、あまり格式ばるとかえって迷惑になることもあるのでとくにこだわる必要はないでしょう。名付け親へのお礼は早い時期にするのがマナーです。表書きは「命名御礼」とし、紅白結び切りか蝶結びの水引きを使います。


●命名書の書き方

一般的な命名書
 半紙の中央に、毛筆で子供の名前を書く。

本格的な命名書
 奉書紙か美濃紙を使用し、毛筆で書く。
 書き方は、まず紙を縦半分に折り、
 折り目を下にして、さらに横三つに折る。
 これを一度広げて図のように書き、
 墨が乾いたら、左・右の順に折りたたんで、
 上包みをかけて命名と記す。


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