冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 葬のマナー > 出棺・火葬 > 火葬場での遺族同行者の心得は?
霊柩車のあとに、喪主、遺族、近親者、友人、知人と故人と縁の深い順に乗ります。僧侶が同行するときは、第一号車に喪主と同乗します。車中でも位牌は喪主、遺影は遺族が胸に抱いて携えます。
火葬場のかまどの前で、納めの儀式があります。用意された祭壇に位牌と遺影、花などを飾り、喪主、遺族、近親者と葬儀の際と同じ順に焼香を行います。
儀式が終わると、一同は最後の拝礼をして控え室に移り、火葬が終わるのを待ちます。
仏式の「納めの儀式」にあたるのが、神式では「火葬祭」あるいは「炉前祭」と呼び、持参した銘旗や花を供え、斎主が祭詞奏上を行います。一同が偲び手で拝礼したあと、斎主、喪主、遺族数人が玉串奉奠を行います。骨揚げの作法は仏式と同じです。
棺に花輪などを飾り、会葬者による讃美歌合唱、聖書朗読が行われますが、火葬場によっては他家への配慮から聖書朗読と神父や牧師による最後の祈りに限られることもあります。骨揚げは仏式と同じですが、遺骨を包む布は黒地のものが多いようです。
火葬に約二時間(所によっては一時間以内)ほどかかります。その間、世話役や近親者が、同行者に茶菓などでお清めとしての接待を行います。遺族は、静かに座って待っています。
故人の供養にもなりますから、故人の思い出話などをして遠慮なく接待を受けます。泥酔や大声は禁物です。
霊柩車やハイヤーの運転手への心づけを三千円~五千円を目安に白無地の封筒などに入れて用意します。世話役代表は、火葬場へ出発する前、あるいは帰ったときに手渡すようにし、火葬場の職員へは、葬儀社を通して渡してもらいます。自治体の中では断るところもあります。