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通夜ぶるまいの切り上げ方は?

●世話役がきっかけをつくって切り上げる

 一般的に、通夜ぶるまいは弔問客が帰ったところで終わりになりますが、やたらに長引かないように、世話役代表がきっかけをつくり、切り上げるのがよいでしょう。

 喪主や遺族は、引き上げる弔問客を見送りません。あいさつを受けたら、その場で応えるか目礼をする程度にとどめておきます。

世話役がきっかけをつくり「このへんで」と通夜ぶるまいを切り上げる


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香典を受け取るときのマナー
 
 受付の役目には、①弔問客に記帳してもらう②弔問客から香典を預かる③弔問客の氏名、住所、香典の金額を帳簿に記帳する④弔問客に会葬礼状を手渡す⑤供花、供物、弔電などの窓口になる、というような役割があります。

 香典を受け取るときは、喪主の代理として失礼のないように「ご丁寧におそれいります」とお礼を言って受け取ります。受け取った香典は、弔問客が受付台を離れてから、あらかじめ台の下に用意しておいた箱か袋に納めます。そのときに金包の氏名の記入を確認し、無記名ならば記帳簿の名を写しとっておくようにします。金額の未記入についても確認し、帳簿に記帳しておきます。

 弔問客のなかには、ごくまれに遺族と顔を合わせにくい人が訪れ、香典を差し出し、帳簿への記帳を拒むことがあるかもしれません。その場合は、陰ながらお別れしたい人の立場を考慮し、受け取った香典は贈り主不明で記帳すればよいでしょう。


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粗供養品と会葬御礼品の違い
 
 通夜のあとに通夜ぶるまいが行われるのが一般的ですが、最近では接待の場を確保できないケースもみられ、そのようなときは、「粗供養」として品物を渡してすませることも増えています。そのほかに年忌法要などの引出物などを「粗供養」と表書きする地方もあります。

 会葬御礼品は、通夜や葬儀に参列した人たちに会葬礼状とともに手渡します。本来は、会葬礼状は葬儀が済んでから郵送するものですが、最近は簡略化されて、通夜や告別式が終了したあと、会葬者に手渡します。


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地方別の通夜の習慣

◆北海道・東北地方
 北海道根室市などでは通夜ぶるまいのメニューには「ごやしょ〈」といって、素麺が添えられることが多いようで
す。
  東北地方は、葬儀の前に火葬を行うのが一般的ですから、通夜から葬儀までに日をおく例が多くみられます。最近では「半通夜」という、午後6時ごろから9時ごろまで行われるものが中心になっています。
 青森県八戸市などの南部地方では、近親者だけが自宅に集まって行う通夜が多いようです。

◆関東地方
 通夜のことを「おつや」とか「おつうや」などと呼ぶ地域が多くありますが、群馬県や千葉の一地域では「夜伽(よとぎ)」と呼んでいます。
 通夜ぶるまいを派手に行う地域もあり、一部の地域では膳におこわを添えることもあります。群馬県渋川市では、麺類や酒肴などを、茨城県では餅やおこわ、酒肴などを準備します。

◆北陸地方
 金沢市や新潟市の都市部では、葬儀よりも通夜への参列者が多くなっています。浄土宗や天台宗では、通夜や通夜の終了後に、大きな数珠を操る習慣が見られます。

◆甲信・東海地方
 愛知県下では、翌日が友引の日などの場合は、二晩行うこともあります。二晩のうち一晩は静かに過ごし、通夜ぶるまいも行いません。
 三重県阿山郡では、通夜への列席者に「お茶料」として小銭を包むことが多くなっています。

◆近畿地方
 通夜は一時間程度で終える例が一般的ですが、郡部や農山村部では、通夜の席上や通夜の終了後「念仏講」や観音講」による御詠歌や念仏なども多く見られます。

◆中国地方
 松江市や安来市などでは、通夜の時刻をとくに設定しないで行い、弔問客は、祭壇などが整う前でも喪家を訪れ、焼香するのが一般的になっています。その場合にも菩提寺の僧侶に読経をお願いします。
 広島県安芸地方では、喪主のほかに故人の子どもが菩提寺から僧侶を呼ぶという通夜もみられます。

◆四国地方
 徳島県では知らせを受けた近親者が通夜見舞いとしてぼた餅を差し入れ、これを通夜に集まったひとにふるまう習慣があります。
 高知県や香川県では、血縁の深い親族が、故人の枕元で朝を迎える習わしがあります。

◆九州地方
 福岡県では通夜のあと僧侶の法話があります。熊本県では、「目覚まし」と言って通夜に酒や菓子などを持参する習わしがあります。

◆沖縄地方
 「かちゃ」と呼ばれる幕を遺体のまわりに張りめぐらす習慣があり、この幕は地域が共同で使用し、不幸のあった家に貨し出されます。


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