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神式のお参りの仕方は?

●会場に入る前に手水(ちょうず)を行う  

 
 参列者は、会場に入る前に左手、右手の順に手に水をかけて清め、最後に左手に水をとってロをすすぎます。手水のやり方はイラストを参考にしてください。ひしゃくの正式な使い方は、ひしゃくに汲んだ水は3回に分けて使うのですが、ひしゃくが小さい場合は、その都度水をくみます。

◆手水の儀のしかた
1.柄杓で水をすくい、左手に3度かけます。必ず左手から洗います。
2.柄杓を左手に持ち替え、右手に3度水をかけます。
3.柄杓ですくった水を左に受けて、口をすすぎます。
4.懐紙で、ロや手をふきます。懐紙がなかったらハンカチを用いてもかまいません。


●遷霊祭(せんれいさい)に移って喪主から玉串を供える

 神式では、まず通夜祭があり、続いて遷霊祭が行われます。通夜祭では、斎主が献饌(けんせん)(お供物を神前に供えること)を行い、祭詞、誄詞(しのびうた)が奏上されますが、この間、参列者は静かに聴いています。誄詞のあと、斎主にならって参列者は拝礼し、通夜は終了になります。

 引き続いて遷霊祭に移るわけですが、これは、故人の霊魂を遺体から霊璽(れいじ)と言われる白木で作られた仏教での位牌にあたるものに移らせる儀式です。

 斎主が拝礼した後、部屋の明かりが消され、神事は暗やみのなかで行われます。霊璽を仮霊舎に納めると斎主の合図で明かりがつけられ、再び斎主の献饌が行われます。このあと、斎主に続いて、喪主、遺族、一般参列者と玉串の奉奠が行われます。

◆玉串奉奠のしかた
1.葉先を左にして受け取る。
2.たてに持ち替える。
3.時計方向に回す。
4.葉先を手前にして捧げる。 席に戻ります。


●神前に向かって二拝二拍手一拝。柏手(かしわで)は偲び手で

 神官から渡される玉串は、右手で根元を上からもち、左手で葉先を下から支えます。祭壇の前に進み、一礼して玉 串案の前に移ります。
 玉串を持つ左手を根元に、右手を葉先に持ち替えながら、右方向に回転させ、根元が神前に向くようにして玉 串案に捧げます。このあと、二礼し、身体の正面で両手を合わせ、音をたてないで2回拍手します。これを偲び手と言い、弔事の際の柏手の方法です。拍手のあと一礼し、席に戻ります。

◆偲び手
弔事の拍手は、偲び手といい、音をたてません。両手が打ち合わされる寸前に手を止めます。手は口のあたりまで上げて行います。


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