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葬儀の日時と場所、形式はどうして決めるの?

●遠方からの人を配慮して候補日を  

 亡くなってから二十四時間経つと火葬できますから、火葬の時間から逆算して通夜・葬儀の日時を決めます。ふつう正月三が日と友引の日は火葬場が休みになりますから、その間ずれることになります。

 通常の場合、亡くなった翌日が通夜、その次の日が葬儀となります。早朝に死亡した場合は、その夜が通夜、翌日が葬儀となることもあります。葬儀の日時を決めるときは、遠方から駆けつける人のことを考慮して、まず候補日を決めます。あとは葬儀社や火葬の時間などと照らし合わせて決めます。


●日をずらして本葬を行うときは身内だけの密葬を

 遠方で事故にあった場合や年末の押し迫ったときに亡くなった場合などは、弔問者の立場も考慮して、本葬を日をずらして行うことがあります。この場合は火葬を先に済ませるため家族や近親者などごく親しい人で簡単に密葬を行います。


●葬儀の形式によって自宅か他の場所かの決定

 
 葬儀を行う場所は、葬儀の形式によって決まってくる面もあります。一般に仏式の場合は寺院や自宅か斎場、神式の場合は神社で葬儀は行いませんから、自宅か斎場。キリスト教式の場合は原則的に教会で行いますから、所属教会へ連絡します。

 かつては自宅で行うのが一般的でしたが、現在では弔問客の交通の利便性や住宅の広さなどの関係から足まわ
りの良い会場を借りるケースが多くなっています。

 これは、遺族や手伝う人の労力を考えるとさまざまなメリットがあるようです。どこで葬儀を行うかは、弔問客の便宜も含めいろいろ都合を考えて決めたいものです。


●形式は故人の遺志を尊重する

 葬儀は、故人の遺志に従い、遺族などの信仰や都合で決定してはいけません。

 故人が信仰していた宗教がある場合は、その形式で行うのが当然ですし、遺言があればそれに従うことです。書いたものがなくても、日頃から「このようにしてほしい」と意思を示していた場合は、それを尊重します。

 無宗教で行う場合は、だれに司式・進行、演出などを頼むかを決定しますが、故人をよく知る人にお願いするのがよいでしょう。

 先祖にならって行う場合に注意したいことは、先祖が属する宗派を間違えないことです。とくに郷里を離れている場合、どのお寺にお願いしたらいいのか迷うことがあります。この場合は、郷里の菩提寺(ぼだいじ)に連絡をして、近くのお寺を紹介してもらうとよいでしょう。


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