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訃報を知らせる範囲とタイミングは?

●まず近親書や親族に連絡を

 
 葬儀の日取りを決める前に故人の死亡を知らせていない親族や近親者に連絡をします。危篤の際に知らせた人でも臨終に間に合わなかったり、危篤の連絡で駆けつけた人が帰ったあとに死亡した場合は、それらの人たちにも知らせます。

 遠く離れていて危篤の連絡が間に合わなかった家族には、いきなり死亡の連絡ではショックが大きいでしょうから、まず危篤の電報を打ち、それから連絡をするようにします。


●友人知人、勤務先や取引先にも連絡を

 故人と親しかった友人や知人、学校や関係団体、勤務先や取引先などへも連絡します。連絡の際は、死亡日時のほかに、生前のおつきあいを感謝するとともに逝去による迷惑を詫びることも忘れずに述べたいものです。

 電話で連絡がつかない場合は電報を利用するとよいでしょう。電話と同様に故人の氏名、死亡日時、通夜や葬儀の日時や場所などをしっかり伝える電文にします。


●近隣の人たちや町内会、自治会へも連絡をする

 故人と親しかった近隣の人たちへの連絡はもちろん行いますが、自宅で通夜や葬儀を行う場合はさまざまな影響を近隣周辺に及ぼすことになりますから、町内会や自治会などへも知らせます。また遺族の勤務先や学校、ごく親しい人たちにも知らせます。


●知らせは分担して行う

 肉親を亡くした家族は気が動転していますから、訃報は親族や友人が分担して行います。連絡は電話でよいでしょう。喪家との関係を述べ、「○○○様がお亡くなりになりました。通 夜と葬儀は・・・」と簡潔に伝えます。故人の氏名や死亡日時と死亡場所、死因、通夜と葬儀の日時と場所などが連絡の内容になりますが、これらの通知事項はあらかじめメモしておくと間違いがありません。また、通夜や葬儀を手伝ってもらいたい人にはそのこともお願いします。


COLUMN

献体は葬儀のあとに。移植の場合は早く連絡を
 
 献体や移植は、生前に故人が登録を行っている場合に行われますが、今日では遺族の意志によって行われることもあります。献体は故人が指定した病院や加盟していた団体がある場合には、そこに連絡を。また死亡が確認されたときに医師に申し出ても手続きを行えます。

 遺体は、葬儀を終えてから献体先の病院へ運ばれますが、遺体が戻るのに半年から一年かかるのが普通です。

 移植の場合は摘出時間に限りがありますので、連絡はできる限り早く行います。連絡を受けたら、昼夜の別なく、医師が駆けつける体制になっています。


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