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苦情を言われたときはどうする?

客観的に判断し素直に反省する


自分の行為がまわりの人々に迷惑をかけ苦情を言われた場合には、冷静に相手の言うことを聞き、客観的に状況判断しなければなりません。少なくとも、その場では素直に聞き入れるようにします。自分にとっては気にならなかったことでも、立場が異なると評価は変わるものです。そのことを知るいい機会となったことを感謝するようにしましょう。

誠意をもってお詫びする

苦情の内容に応じて、さっそく対処法を考えます。騒音の場合なら、どれほどの音で迷惑をかけていたのか客観的に自分で体験し、迷惑をかけられた側に立って考えましょう。迷惑をかけた相手が特定されているのなら、お詫びにいくことも必要です。自分の行為を反省し、今後の対応を話し合います。直接お伺いして気まずくなるようなら手紙で伝えてもいいでしょう。弁解ととられるような発言や責任の一端を第三者に負わせるようなことは禁物です。誠意ある態度を心掛けましょう。しかし、苦情の内容が相手の誤解によるものであれば正確に事情を説明しなければなりません。このときにも、ケンカごしにならず冷静に話し合うことが大切です。

COLUMN
気をつけたい、さまざまな騒音
日が暮れてまわりが静まりかえると、なにげない音が近隣の騒音となってしまいます。やむを得ず出てしまう生活音でまわりに迷惑をかけないようにするには、建物の構造を考慮し防音効果を考えたいもの。定期的に楽器を演奏するのなら防音壁に改装するとか、大きな音で音楽を楽しみたいのなら窓を閉め、カーテンやカーペットを厚地のものにするなど、専門家に相談してみましょう。とくにフローリングの床材は、カーペットに比べて音が反響しやすいので、ちょっとした物音でも騒音となってしまいます。子供部屋として使う場合は、上にカーペットを敷くようにしましょう。フローリングのままで使用する場合には、机や椅子の脚にカバーをつけたりフエルト上のシールを貼るなどの工夫が必要です。深夜の場合には、廊下を歩くハイヒールの足音やドアを開け閉めする音、入浴やトイレの排水音にも気をつけます。トイレは仕方がないにしても、お風呂は夜の11時頃までにすませたいもの。仕事の関係などで、どうしても入浴が遅くなるのなら、なるべくお湯を流さずに短時間での入浴を心掛けましょう。掃除や洗濯も階下に響きますから、朝は八時以降、夜は九時までにすませます。自宅でパーティを開催したり、内装工事や大工仕事などで迷惑をかける恐れがあるときには、前もって知らせておくのがマナーです。日時を連絡し、「なるべく静かにしますので…」と低姿勢でお願いします。翌日には、お詫びのあいさつをしたり、パーティの場合ならごちそうのおすそ分けをしてもいいでしょう。


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