冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 結婚のマナー > 結婚式・披露宴[主催者] > 人前結婚式の場合は?
人前結婚式は、神仏に誓うのではなく、家族をはじめ知人、友人に立ち会ってもらい、その前で二人が結婚を誓うものです。宗教や形式にとらわれず、自由に個性的な演出ができます。大切なポイントは、二人で誓いの言葉を述べることです。同時に、式の中で婚姻届に署名捺印し、参列者の代表二人に証人になってもらって署名捺印してもらうのもいいでしょう。あるいは、前もって婚姻届けをしておき、受理証明書を披露する形でもかまいません。
あとは、二人の個性や人柄に合わせた演出を考えればよいのです。式場もホテルやレストラン、庭園、市民会館の一室などのほか、自宅でもでき、披露宴会場で宴に先立って行うこともできます。
式次第の一例をあげてみましょう。
1)参列者一同入場着席
2)新郎新婦・証人入場 着席
3)誓いの言葉
新郎新婦が結婚の誓いを述べます。二人それぞれに誓いの言葉を述べるか、一つの文を二人で読んでもいいでしょう。
4)指輪交換
誓いのしるしに結婚指輪を贈り合います。
5)婚姻届に署名捺印
新郎新婦、証人二人が署名捺印します。
6)結婚成立宣言
司会者か証人から、二人が夫婦になったことを宣言します。
7)証人から励ましの言葉
証人から二人へメッセージを贈ります。
8)門出の言葉
新郎新婦があいさつします。
9)全員乾杯
10)退場またはパーティーに移行
人前結婚式は、形式にとらわれずに自由に演出できるため、さまざまなユニークな結婚式が登場しています。最近増えてきた船上結婚式や、登山を趣味とする二人が行う山頂結婚式、スキー仲間の前で行うスキー結婚式、またはダイビング仲間に祝ってもらう水中結婚式などいろいろです。外国の自治体などで誓約式を執り行ってもらうのも、人前結婚式のバリエーションと考えられます。新郎新婦の人生にふさわしい演出で、二人の誓いがクライマックスになるように組み立てるのがポイントといえるでしょう。