冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 結婚のマナー > 縁談を求めるとき > 仲人の組織ってなに?
最近の傾向として、組織化された仲人の活動が活発なように思われます。これは、縁談の世話をしたい人が集まって連絡会のような組織をつくり、あるいは仲人志望の人たちを会員にして全国的に情報交換し、広い範囲から相手を選んで見合いを進めるという仕組みです。
縁談を求める本人にはわかりませんが、縁談を依頼した先の、その人の知人などがこうした組織に属していると、まったく想像もつかない遠いところから候補者が現れたりします。縁談を依頼した先から連鎖的に四~五人の紹介者が入っているなどというのも珍しくありません。
広い範囲からいい相手が見つかるという可能性はあるのですが、あいだに複数の紹介者が入ることにより、経済負担もさることながら、先方について責任もって紹介できる人がいないという、かなり無責任な紹介になりがちです。いったん書類を他人に渡してしまうと、書類が一人歩きして、このように思わぬ人の手に渡ることもあるわけで、そうなると、やれお見合いのお札がいくら、書類送付の手数料がどうのといった利害も含め、人の心、好意、信頼関係から成り立つ縁談は望めなくなります。謝礼の金額にしても企業と違ってはっきりしませんから、かえって不明朗でいやな思いをしがちです。希望条件にマッチした相手を広範囲に求めたい気持ちは一理あるものの、本人にとっては大事な人生にかかわることですから、書類が一人歩きしないためにも依頼者を厳選して、くれぐれも慎重に話を進めるようにしましょう。