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火葬場から戻った人を迎える手順は?

●家に入る前に清めの式を行う

 
火葬場から戻った人は、塩と水で死の穢れを清めるための「清めの式」を行います。

 喪家の家族でない世話役か手伝いの人にひしゃくで両手に水をかけてもらい、手をぬぐいます。次に胸のあたりに塩をかけてもらい、後ろ向きになって背中にかけてもらいます。略式としては、会葬者同士がお互いに塩をかけあうこともあります。宗派によって行わないことも。


●仏式は「還骨勤行」、神式は「帰家祭」が営まれる 

 仏式の場合は、遺骨や位牌は忌明けまで後飾りの祭壇に安置しておきます。僧侶が一緒に帰宅したときは「還骨勤行」のお経をあげますが、読経中、喪主から順に焼香(線香)をし、故人の冥福を祈り、線香をあげます。このあと精進落としの席へ移ることになります。

 神式では本来、火葬後、墓地に行って遺骨を埋葬しますが、最近は、いったん自宅に持ち帰ることが多いようです。帰宅後、後飾りの祭壇に遺影と遺骨を安置し、斎主によって「帰家祭」が営まれます。

 キリスト教はもともと土葬で、火葬の習慣がなかったので、遺骨迎えや帰家祭のような儀式は行いません。


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