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仏式の心得は?


●葬儀と告別式

 
 葬儀は、遺族や近親者が故人を弔う儀式で、僧侶の読経で引導を渡し、故人が無事に成仏できるようにと祈るものです。告別式は、故人の友人や知人が故人とお別れをする儀式です。

 本来は、葬儀と告別式とは分けて行われていました。葬儀が終ると僧侶はいったん退場し、告別式を行うために改めて入場して読経を行います。

 最近では「葬儀・告別式」とひとくくりにして、一般弔問客が見守るなかで葬儀が行われ、その後すぐに告別式に移るケースが多くなっています。

 また葬儀と告別式をまとめて行う例も見られます。この場合は、遺族の焼香と平行して一般弔問客の焼香も行われます。読経は、葬儀と告別式それぞれに行うのではなく、僧侶はこの間続けて読経を行います。



●喪主・遺族は当日届いた弔電に目を通しておく


 弔電は当日になって届くものも多くありますから、喪主や遺族は、それらに目を通します。そのなかで、式のなかでどうしても披露したいものがあれば、世話役代表に告げて、弔電の紹介リストのなかに加えてもらいます。



●式次第の確認


 世話役代表は、式次第と照らし合わせながら、弔辞の朗読、弔電の披露などをどの程度行うか、弔辞を読んでもらう順序、弔電は誰のものを披露するかなどを確認しておきます。それらの時間配分などもおおよそ頭に入れて、司会者、葬儀社の担当者と打ち合わせをしておきます。



●席順や焼香の順番を確認する


 席順は通夜の前にすでに決められているものですが、当日になって上座に予定していた人が列席できなくなったり、また思わぬ人が参列してくださることもあります。上座に座る遺族や近親者の席が整っていないのは、あまり見栄えのよいものではありませんから、バランスよく並ぶように配慮し、焼香の順番もおよそ決めます。



●各世話役は持ち場の点検を行う


 葬儀が始まる三十分前には、各持ち場の点検を終えて会葬者の到着を待つようにします。

 受付係  芳名帳や筆記具などがそろっているかを確認
 会計係  通夜までの帳簿を整理しておき、葬儀中の煩雑な出納に備えます。
 配車係  会葬者の車の整理、霊枢車・マイクロバスの誘導の準備
 クローク係 手荷物や履き物を預かる用意をします

 世話役代表は、それぞれの係の持ち場をまわって問題はないかどうかをチェックしておきます。また当日の天候をみて、冷暖房の設備や雨天の装備などを整えます。


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