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一般参列者の服装は?

●服装はどうしたらいいの?

 
 弔事にふさわしい服装は悲しみを表す「黒」が基調。女性なら黒無地の半袖ワンピースと黒い長袖の上着を用意しておけば、季節関係なく着られるのでおすすめです。

 首まわりや背中があいているもの、 光沢のあるサテン生地などは避け、できるだけ肌を露出しない長袖のものを選びましょう。

 和装では小紋に黒の帯、あるいは黒紋付きの 羽織を着るといいでしょう。

 男性なら参列するとき黒の礼服を着用しますが、会社から行く場合は紺やグレーの地味なスーツに黒のネクタイを締めれば大丈夫です。

 


●小物はどうしたらいいの?  

 バッグは金色の金具などが付いていない黒のものを。靴も黒いものを選びましょう。

 女性なら3cm以上のヒールがあるフォーマルな靴を。 エナメルや爬虫類の皮革製のものは避けます。

 男性は黒のネクタイを締め、ネクタイピンをはずすのが一般的。金時計など光るものもタブーです。

 女性の場合アクセサリーは礼装としてつけるのがマナーですが、やはり光るものは避け、パールやオニキスなどにしましょう。結婚指輪はつけたままで大丈夫です。


●ヘアメイクは?

 女性の場合、つい見落としてしまいがちなのがヘアスタイルとメイクのマナー。 まずロングヘアの場合はひとつに束ねてすっきりとシンプルにまとめます。  ショートヘアもシンプルに仕上げましょう。メイクはノーメイクだとかえって失礼にあたります。パールの入ったものや派手な色味のものは避け、薄化粧を心がけましょう。マニキュアはつけても、無色のものにするのがエチケット。香水はつけないほうが良いでしょう。


●通夜の弔問も喪服を着るの?

 
 通夜の場合はあらかじめ準備していたように思われるので、基本的に喪服は着ません。

 黒ではなく紺やグレーなど地味な服で伺うのがいいでしょう。もし黒のものしかなければ、ストッキングを肌色にするなど完全な喪服には見えないように工夫しましょう。

COLUMN

盛夏の女性の喪服の用意がないときは?

 黒のブラウスとスカートに,金属でないベルトをしてワンピースのようにすればよいでしょう。ブラウスの袖は七分あるいは五分丈ぐらい。半袖やノースリーブ,また透けたり光ったりする素材は避けます。


喪服
正喪服 準喪服 略喪服
女性 和装 黒五つ紋長着帯…黒草履、ハンドバッグ…黒布製 色無地紋付きの長着帯…黒草履、ハンドバッグ…黒の布または革製 細かい柄の小紋、御召の長着に黒紋付き羽織帯…黒、草履…黒革製ハンドバッグ…黒の布または革製
洋装 黒アフタヌーンドレス靴、ハンドバッグ…黒の布地かスエードアクセサリー…パールかオニキスなど帽子…ベール付きの帽子が正式手袋…黒 黒セミアフタヌーンドレス、紺かグレーのアフタヌーンドレス、スーツ靴…黒のスエードか表革パンプスハンドバッグ、アクセサリー…正喪服と同じ帽子…つばのない黒手袋…黒 地味なドレス(紺、グレーなどの無地ワンピース、スーツなど)ハンドバッグ、アクセサリー…正喪服と同じ靴…黒革製
男性 和装 黒羽二重五つ紋付き長着、羽織、袴 黒羽二重五つ紋付き羽織に、無地か細い縞の長着、袴 地味な御召、紬の長着に一つ紋または三つ紋付きの羽織と袴
洋装 モーニングコートベスト…黒ネクタイ…黒の結び下げ セミフォーマルウエアかブラックスーツネクタイ…黒の結び下げ ブラックスーツかダークスーツネクタイ…黒の結び下げ
着用例 喪主をはじめ近親者が葬儀・告別式のときに着用。遺族は喪章をつける。 若年の近親者、親しい間柄の葬儀会葬者、通夜の遺族、近親者が着用。三回忌ぐらいまでの法要時にも着用。 一般会葬者、通夜参列者。七回忌以降の法要時に施主側が着用。


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