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品選びのポイント・金額は?

家族構成、年齢、趣味、嗜好を考えて


 お中元・お歳暮は、日頃の感謝の気持ちを託すところに意味があるものです。流行品やありきたりの品物を選ぶのではなく、相手の家族構成、年齢、趣味、嗜好などを考えて喜ばれそうな品を選びましょう。たとえば、少人数のお宅には量より質の高いものを、田舎のないお宅には故郷のギフトを、子供のいるお宅には家族揃って楽しめるものをといったような配慮をしてみてはいかがでしょう。仲人や主治医などの目上で贈りものが多いと思われる人へは、三千円の予算ならウィスキーより日本酒を選ぶなど、同じ予算でも品物の質が高くなるものを贈るのが喜ばれるコツです。また、目上の人に対して現金やそれに類するギフト券、商品券を贈ることは原則的にタブーとされているので気をつけましょう。

贈り物のルールにも現代的なアレンジを

 一般的には、食料品や日常的に利用できる実用品がお中元・お歳暮の主流です。ただし、人気商品は逆に重なりやすいということもあるので、その点を考慮するのが季節の贈りもの選びの基本でしょう。定番の品を贈りたくないという場合には、産地直送品、生鮮食品などがおすすめです。
 逆に、毎年同じものを贈って季節を伝えるのも印象強く、「またあの方からあの品が届く季節」と覚えてもらえば効果的です。保存のきかない食品やフルーツ、魚介類などは、一般的には迷惑な贈りものと言われていますが、都会の人には案外うれしい贈りもの。ナマモノを贈るときには遠慮せず、事前に電話をして都合を確かめるようにしましょう。相手が困るようであれば、別のものに替えることもできます。
 お正月用の生鮮食品などを贈る場合は、年末ぎりぎりに届くように手配します。めずらしい食品を贈る場合は、食べごろや調理法を送り状に書き添えておくと親切です。相手方が好きなものを選べるシャディのアズユーライクも現代的な贈りものとして注目されています。贈りものの習慣も、こうして現代風にアレンジしていけば、マナーをわきまえた素敵な心の懸け橋になるに違いありません。

金額よりも品選びに心を込めて

 お中元、お歳暮は三千円~五千円くらいの金額が一般的ですが、とくに決まりはありません。肝心なのは感謝の気持ち。張り合う必要はありません。おつき合いの度合いや相手との関係に応じて、分相応に考えればいいでしょう。例えば、三十代なら無理のない三千円くらいの予算で考え、むしろ品選びに心を込めて相手の方に喜んでいただきたいものです。

●中元の金額分布(%)

●歳暮の金額分布(%)

















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