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寺院や斎場で行う場合の準備は?


●寺院を借りる場合は菩提寺に相談を  


 ふだんから菩提寺と密なおつきあいがあれば、葬儀についてもさまざまな便宜をはかってもらえますが、菩提寺が遠方の場合は、近くの寺院を菩提寺に紹介してもらうのがいちばんです。会場となる寺院が決まったら、世話役代表と葬儀社が出向き、喪家が用意するもの、葬儀社が手配するもの、寺院で借りれるものなどを確認しておきます。



●神社では弔事は行わない


 自宅が手狭なときや故人の社会的地位や業績などによっては、会場を用意しなければなりません。神社では弔事を行いませんので、葬儀が神式の場合には、自宅かあるいは会場を借りて行うことになります。キリスト教式は教会で行なうのが一般的です。



●斎場を借りる場合は収容人数を確認する


 斎場には、葬儀社など民間で運営しているものと自治体が運営しているものがあります。葬儀社が運営するものは料金が割高ですが、設備や機能面では整っています。自治体の場合は火葬場に併設されているか専用の斎場が多いようです。いずれを借りる場合でも次の点を確認しておくことが大切です。

①収容人数、②駐車場の有無、③使用時間の制限、④宗教上の制限、⑤棺を預かってもらえるかどうか、⑥宿泊施設の有無 ⑦寝具の手配先、⑧通夜ぶるまいや精進落としのための施設の有無、 ⑨料金などの手配先など。また喪家で用意するものなども確認しておきます。



●公営施設を借りる場合、用具は葬儀社に依頼する


 マンションや団地などの集会場や公民館などの公共施設を葬儀に使用することもできますが、この場合は「場所」を借りるだけですから、葬儀に必要な用具は、葬儀社に頼まなければなりません。また通夜ぶるまいや精進落としなどに用いる食器の準備も必要でしょう。



●会場についたら供花や席順を決める


 葬儀会場を借りる場合は、棺とともに喪主をはじめ遺族、世話役、主だった人は移動します。また用具やその他の必要なものも移動させなければなりません。会場では、係員に従って下見をし、葬儀社の人と供花や弔問客の席順などを決めておきます。



●自宅には留守役をおく


 寺院や斎場を借りる場合は、近親者や近所の人にお願いして二、三人に自宅で留守を預かってもらいます。これは用心と留守中の電話や弔問客に応対をしてもらうためで、また玄関先には、会場への地図を記した忌中札を貼るようにします。


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