冠婚葬祭Q&A マナー辞典 > 結婚のマナー > 結婚式までの準備 > 挙式までのスケジュールの立て方は?
婚約から挙式までは、何かとあわただしいものです。晴れて婚約者となったら、具体的な準備に入る前にまず二人の人生に対する考え方や共同生活の抱負を話し合って、意思の統一を計りましょう。人生の方針、日常生活のモットーのようなものが描けたら、いよいよ具体的な準備にかかります。スケジュール表を作り、それに沿って準備を進めれば、挙式直前にあわてずにすみます。
スケジュールを立てるにあたって、まず挙式の時期と場所を決めます。二人の気持ちと周囲の状況、そして家族などの都合も考えてだいたいの目安を立てましょう。出身地の近くで行うか新居や職場の近くにするか、参列してもらいたい人の条件なども考慮して決めます。また住居についても話し合っておきましょう。もし購入や新築、増改築をするならさっそく着手しなくてはなりませんし、借りるにしてもおよその地域を考えておく必要があります。
そして全体の予算についても話し合いが必要です。費用はどれくらいかけられるか、何に重点を置いて準備するか、お互いの手持ち資金とその使い方を決めます。
基本条件が決まったら、無理のないスケジュールをできるだけ早く立てましょう。多少の余裕を持たせ、二人ですることと各自がすることも明確にしておきます。準備にはふつう6か月くらいあればいいでしょうが、最近の大都会ではシーズン中の土、日曜日は式場の予約が取りにくいので、それだけ先行させる方法もあります。
◆挙式までのスケジュール例
時期 予定
・6か月前 ・正式に婚約する・結婚に関する基本方針を話し合う・総予算と分担方法を決める・挙式の形
式や日取りを決める・式場・披露宴会場を選び、下見して予約する・新居を相談(新築、公団
の申し込みの場合は早急に取りかかる)・虫歯の治療などヘルスチェックを行う・新婚旅行の
プランを立てる・媒酌人を決め依頼する・婚礼衣装を決める
・3か月前 ・新居を決定する(賃貸の場合)・生活必需品をリストアップする・式・披露宴の招待客の人選
をする・購入する家具・インテリアの下見をする
・2~1か月前 ・旅行着や旅行携帯品をリストアップする・招待状を印刷する・引出物を何にするか打ち合わ
せる・司会者を依頼し、打ち合わせる・親を伴って媒酌人に挨拶し、二人の略歴のメモを渡
す・受付、接待係など世話役を依頼する・撮影、録音、余興を依頼する・招待状を発送し、祝
辞を依頼する・貸衣装を予約、または式服を購入する・旅行着や旅行用品を揃え始める・家
具、家庭用品を購入する・式場と打ち合わせる
・30~20日前 ・美容師と当日のヘアスタイルその他を打ち合わせる・海外旅行の場合パスポートの手続き
をする・結婚通知状の印刷を依頼する・引出物を注文する・司会者、各世話係と打ち合わせ
・記念撮影の手配をする・式服の仮縫をする(オーダーの場合)・家具・生活用品の足りない
ものを買う・新生活の服装プランを立て、整える・婚姻届けなど各種届け出の準備をする・受
付記帳簿やサイン帳などを準備する
・20~10日前 ・相手家族へのみやげ品を用意する・式服用のアクセサリー、靴などを揃える・衣装・かつら
合わせをする・親類、知人にあいさつ回りをする・私物を整理し、住所録を点検する・出席者
を最終的に確認し、席次表を作る・運送屋を手配する・新婚旅行用品、新生活用品、式服関
係を再チェックし、不足品を購入する・荷物送りの品をまとめておく・結婚指輪を注文する・職
場に休暇届を出す・転出・転入届を出す・運転免許証、預金通帳などの住所変更届を出す
・5~4か月前 ・婚礼衣装を注文する(新調する場合)・新婚旅行の乗り物、宿泊先を予約する・家具・インテ
リアのプランを立てる
・9~4日前 ・媒酌人、司会者たちと最終的に打ち合わせる・引出物の数を決定し、注文先に連絡する・
式場と最終的に打合わせる・ブーケを注文する(生花の場合)・新居を掃除し、ガス、電気、
水道を確認する・新居に荷物を運ぶ・式服類を受け取る(オーダーの場合)・当日持っていく
ものをまとめる・祝儀袋、新札を用意する・近所の挨拶まわりをする・式当日の車を手配する
・新婚旅行の切符を入手する
・3~2日前 ・式服、旅行用品を最終チェックし、荷づくりをする・貸衣装、引出物を最終チェックする・靴を
はきならしておく・新居を掃除する
・前日 ・媒酌人や司会者に電話で挨拶する・家族とだんらんする・入浴し、早めに床につく
・当日 ・朝風呂に入る・家族と一緒に朝食をとる・親、家族に挨拶する・忘れ物がないか確かめて早
めに式場へ向かう