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仏壇の購入で注意することは?

なるべく忌明けまでに購入する

 
 納骨すると、白木の位牌は寺院へ返され、それに代わって漆塗りの本位牌を仏壇に安置することになります。
 仏壇がない場合は、それまでに購入するのがいいでしょう。

仏壇は部屋の広さなどによって選ぶ 

 どの宗派も仏壇の大きさにはこだわりませんが、教義に沿うものであることと部屋の広さや経済状態などを考えて選ぶようにします。
 仏壇には、大別して塗仏壇と唐木仏壇があります。
 塗仏壇は、漆塗りや金箔仕上げで、内部に美しい技巧が施された「荘厳作り」になっています。この種類は、真宗の家庭に多く、また関西地方を中心に東海、北陸地方に多いものです。唐木仏壇は黒壇や紫壇、桑、胡桃などの材質を使い、木地を生かした渋味のあるもので、塗仏壇に比べて小型です。
 大きさは、大、中、小のサイズがあり、台つきのものや上置きのものがあります。また最近は、団地やマンションに合うような家具調仏壇も見られます。地方や宗派でふさわしい仏壇が異なりますから、菩提寺に相談し、置く場所もよく考えて購入するようにしましょう。

仏具も一緒に買い求める  

 揃える仏具は、宗派によって違いがありますが、日常の礼拝に欠かせないものが、本尊と位牌、燭台 花立て・香炉の三具足です。これに加えて、ご飯を供える仏飯器、供物をのせる高坏、鈴を揃えておいたらよいでしょう。ほかに茶湯器、霊供膳、マッチ消し、過去帳などがありますが、徐々に揃えていけばよいでしょう。これらは、仏壇の大きさなどで選びます。
 本尊は、宗派で異なりますから、菩提寺で相談し、購入後に開眼供養をしてもらいます。

位牌は宗派によって選ぶ  

 位牌には、札位牌、繰り出し位牌、屏位があります。札位牌は、故人一人ずつを書き入れたもの。繰り出し位 牌は、位牌を何枚も重ねて収納し、祥月命日の故人を順番に繰り出して供養するもの。屏位 は、複数の故人を並べて書き入れたものです。位牌は仏壇に祀るのが一般的ですが、浄土真宗では、位牌は祀りません。位牌は、菩提寺に相談して、種類を選ぶようにします。

COLUMN
仏壇の価格
 
 安いもので二~三万円台、高級なものでは何千万といった別注品をつくることもできます。新しく家を建て仏壇を新調する場合、建築費の一割程度を仏壇にあてるといわれた時代もありますが、四千万円のマンションに四百万の仏壇というのは、よほどの篤信者でないかぎり負担が大きすぎます。一般的には五十万~六十万円の手頃のものが多く出ているようです


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